消費税の増税はすなわち増収?
2017.11.1
税金の計算は複雑なものが多いですが、大雑把に言えば次の数式で表せます。
(課税標準額)×(標準税率)
標準税率は税金の種類によっては一つではなかったり
自治体によって異なることもありますが、概ね一つといえます。
昨今話題になっている消費増税というのは、ご存じの通り、
消費税率を8%から10%にするということです。
つまり、単純に考えれば消費税という税金は増えることになるわけです。
あえて数式にすると、次のようになります。
(課税標準額)×8% < (課税標準額)×10%
100円(税抜き)のものを売買したとすると、
100円×8%=8円 < 100円×10%=10円
となりますので、増えた2円分だけ増税になるわけです。
売買したものは100円と変わらないのに、税率が変わることで税金が増える。
今までの消費税の増税の歴史は概ねこれを主としていました。
これが10%への増税時にはややこしくなりそうです。
次回はそのややこしさの原因、軽減税率について書きたいと思います。
目黒区・渋谷区・品川区・大田区など首都圏を中心に活動する中澤税理士事務所、代表税理士の中澤です。税理士の仕事で感じたこと、税務会計のルール変更など最新情報をお届けします。
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